家族が若年性認知症-前頭側頭型と診断されました

2017年、義母が60歳で若年性認知症と診断されました。

義母の症状

若年性認知症-前頭側頭型と診断された義母の症状について。

 

義母は主人たちが小さなころからずっと同じ仕事をしています。
家にはあまりいない人で、私が嫁いでからも家で顔を合わせるのは本当に少なかったです。
顔を合わせるのは週に1回か夕飯の時、義父とは毎日顔を合わせ話をしていたのですが、義母との関係は私も主人も希薄でした。

 

『アレ』『ソレ』『コレ』


初めは物の名前が出ないくらいでした。
私にもありますし、度忘れに近いものだと思っていました。


義母も当時はまだ50代半ば。
人よりもそういうことが多いけれど、そういうこともあるだろうなという認識でした。


それからその頻度が増え、人の名前も出てこなくなりました。

 

昔の話をつい最近のように話すようになりました。
それも何度も、脈略もなく突然繰り返すようになりました。

人が全く違う話をしていても急にそういう話を始めます。

 

そしてどんどん人の話を聞けなくなりました。
人が話していても、自分の話を話し始めたり、質問してきてもその返事を聞いていないことは頻繁にありました。

 

同じことも何度も言うようになり、一つのことに固執することが増え、時間の感覚もおかしいことが増えました。


例えば夕方にお客さんが来るよとなると、朝から準備を始めます。
まだ5時間も6時間も先の話なのにお茶を入れだしたり、エアコンで部屋を暖めだしたり。

例えばお風呂に入る時間も『何時に入る?』と聞かれ『8時に入る』と答えると、その後何度も6時だろうが7時だろうが同じことを繰り返し聞いてきます。

 


他にもおかしいな、と思うことはたくさんありました。
同じ靴を何足も所持していること、同じファンデーションや服が袋のまま山済みになっていたり、同じ洗顔が10本もあったり。

 

 前は作れていた料理も、普段しないものだから余計かもしれないですが、まったくできなくなりました。

 

 

 

そして今では以前よりも記憶を維持することが困難になってきています。

前に行った場所もわからないし、普段食べているものもわからないし、テレビを見ていても会話が理解できないようです。

仕事が減り、家にいる時間が増えると、寝ていることが増えました。

興味を持つこともほとんどなく、いつも同じ服を着ている。

 

あぁどんどん進んでいるな。

 

あれだけバリバリと外で仕事をしていた人なので、久しぶりに会う方はみんなびっくりしています。

 

前は少し一緒に過ごすだけではわからなかった変化も、今ではすぐに誰もが気づくほど認知症の症状が出てきています。

 

 

社会とのつながりがまだまだ必要で大事だということはわかっています。

でもどんどんそれが難しくなってきているなと感じます。