家族が若年性認知症-前頭側頭型と診断されました

2017年、義母が60歳で若年性認知症と診断されました。

今思えばこれも認知症の症状

認知症だとわかってから思い返してみるといろいろと思いだすことがあります。

その中でも印象に残っていたエピソードを書いておきます。

 

① 3年程前、義母が家族に内緒で車を修理に出したことがありました。
乗っている車の車種は同じなのにナンバーが違う車をある日運転していたのです。
うちは家族皆が同じナンバーで、義母が修理に出したディーラーも普段から家族が使っているところだったのですぐに修理に出したことはわかりました。
しかし義母からは車をぶつけただとか、修理に出したという話は一度も出なかったのです。
聞いても『えっ?そうだっけ?』というような返事でした。


同じ車種に乗っていたらバレないとでも考えたのでしょうか?

この時の義母の心理がわからない車事件です(笑)


② 義母には以前から『?』と思うことがありました。

一つは物を隠し、それがバレたときの反応です。

主に義父のものですが、車のカギや仕事で使うUSB、通帳や印鑑などを隠すこがありました。
それで義父が探していると、どこからかいつも義母が『こんなとこにあったよ~』『お父さん、ぼけちゃった?』というような感じで見つけ出してきます。
明らかに義母の仕業なんですが、義母に聞いても『知らない、どこ行ったのかな?』というような本当に知らない様子なのです。

こちらの勘違いなのか?そう思うことも何度もありました。
でも、なんでそんな場所からと思うような場所から義母が見つけてくるのです。

 

③ 義母は普段は温厚ですが、怒るとヒステリーな面があり、時に物を壊すことがありました。
朝、ガラスが割れていたこともありますし、私が持ってきた冷蔵庫の一部が破壊されていることもありました。

明らかに義母がやったことなのですが、義母は覚えていないのです。
知らないと言います。
本心から言っているように見えるので、忘れてしまったのだろうか?忘れるものなのだろうか?
それとも演技?

嘘を言っているようには見えなかったため、本当に不思議でした。

 


④ 去年義祖父が亡くなった際には、義父が不在だったため葬儀を義父なしで執り行うことになりました。
普通であれば嫁である義母が中心に動くはずですが、義母は仕事があるからと言って仕事に行ってしまいました。

そういう常識の欠如がこの時期から顕著に表れるようになってきました。

 

⑤ また葬儀の準備のためたくさんの人が集まっている中、携帯で音楽を流しながら掃除をしているのです。
それもかなり大きな音で。
『音楽止めて』そう言っても、理解できない様子でした。

 

⑥ 義父と行った海外旅行でのこと。そこは過去にも訪れたことがある場所でしたが義母の記憶の中とは少々違ったようで、記憶にある場所を求めて勝手にどこかへ行こうとする、数十キロ離れていてとても歩いてなど行けないと言っても、絶対に行くといってきかないなど自分が納得しないと同じことをずっと繰り返すようになりました。

 

 

 

上記の6つのエピソードは今思えば、あぁ認知症の症状が出ていたのかと理解できますけど、当時はなんでなんだろうと思うことばかりでした。

 

私たちが知らないだけでたぶん職場などでもご迷惑をたくさんお掛けしていたのだろうなと思います。

その当時の話を少しお伺いする機会がありましたが、皆さま『認知症』だったのかとわかると納得されていました。

 

病気がわかって悲しむこともありますが、こうやって病気だからと理解してもらえることはあり難いことだなと思います。

 

 

 


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