義母と白髪染め
認知症初期の頃、義母は月に3回から多い時では4回ほど、美容院に行っていた。
毎回、美容院では白髪染めをしていたようで、髪はいつも黒いけどその頻度のためか髪はいつもバシバシ。
そして一回当たりの美容院代が1万5000円くらいだったので月に60000円も美容院代に使っていた。
なんという浪費。。。。
美容院では毎回、シャンプーも購入していたようで、義母の部屋には封も切っていない美容室おすすめシャンプーがいくつも転がっている。
そんな義母だったが、車を手放した頃からは義父に今まで通っていた美容院に毎週連れていってくれと頼むものの、そんなに頻繁に行く必要はないと月2回になり、それが月1になりと減少していった。
はじめは美容院美容院とうるさかったが、それも一年も経たないうちに、こちらがそろそろ白髪染めした方がいいんじゃないかなと言わないと言い出さなくなった。
今では何か旅行や法事などの行事がある前にしか行かないし、自分からは言い出さないからこちらから促している。
義父は白髪でもいいじゃないかというけれど、やはりまだ義母は62歳。
せめて人と会う時くらいは綺麗にしていたいんじゃないかと私は思う。
今まで義母が好んで通っていた美容院から私が通っている家から近い美容院にして、私か義父が送り迎え。
シャンプーがほしいとかたまにいうけれど、家に転がっているのがあるでしょーといつも答えている。
それに、もうシャンプーが何かもわかってはいない。
お風呂にも入るのをめんどくさがり、頭を洗うことなんて特に疎か。
これから夏になるけれど、まぁお風呂に入らなければ死ぬわけではないし、あまり口うるさく言いたくはない。
でも、衛生的にも良くはないから、やはり早くデイサービスを利用してほしいなぁと思う。
初めて会ったころの義母は年齢以上に若々しくて、可愛らしい人だった。
それが今ではだいぶ老け込んだなぁと思う。
認知症になって、変わっていくのは中身だけではなく、外見もなんだなぁと義母の白くなった頭を見て感じるこの頃。