家族が若年性認知症-前頭側頭型と診断されました

2017年、義母が60歳で若年性認知症と診断されました。

義母が不安なこと

夕食の時、義母がいつものように『私、認知症なの』と言いました。

これはよく言うフレーズ。

でもそのあとに続いた言葉は、いつもとは違いました。

 

『近所の人の名前も顔もわからない』

『私他の人の顔見てもわからないの』

『パパやkikoちゃんを外で見てもわからない、見つけられない』

 

そして、

『仕事をしていて質問されても何を言われているかわからない』

 

義母がこういう風に仕事のことについて不安を口にするのは大変珍しいです。

不安に思っているだろうとは思っていましたが、ちゃんと言葉にされると言わせてしまったことへの悲しさと寂しさ、そしてそんな不安を少しでも和らげたいという思いと、なんというか複雑な気持ちになりました。

 

他に困っていることはない?と聞くと今家でやっているパソコン教室はいつまで続けようかなということを言いました。

 

義母自身、いろいろ感じて、考えて、日々向き合っているんですね。

認知症だから、人の気持ちに疎いわけでもないし、むしろ敏感で、自分と周りの状況をよく見ています。

 

私も義父も仕事に関しては今年いっぱいが限度だと思っていたし、ボランティアでやっているパソコン教室に関しては生徒さんの好意の上で続いているものなので、生徒さんとの相談のうえで今後のことを考えていかないとなと改めて思いました。

義母自身そういう風に考えていることをどう伝えるか、義母だけではうまく会話が成り立たないからこそ私たちが間に入り、義母の気持ちを伝えたほうがいいかもしれない、それが私たち家族の応援の仕方なのかなと思います。

 

 

こういう話が出ると、この先のことも考えてしまいます。

 

言葉がだんだん出なくなる、話せなくなる。

そうなるまでまだたくさん義母と話をしたい。

最近、まったく意味の異なる単語を言うようになりました。

もう文の前後から判断するのも難しく、なぞなぞに答えているような気になるのですけど、頑張って推理していこうと思います。

 

義母自身伝えたいことがたくさんあっても、なかなか伝わらないことに対して感じている不安は大きいだろうし、私たち自身がそれに対して面倒くさがったり、無視したりすればどんどん話さなくなるんだろうなと思います。

 

そうならないように、聞く姿勢をもって、義母の言葉に耳を傾けて、

義母が何を思い、感じているのか、少しでも理解できるようにしたいなと思います。

 

 


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